こんにちは。女子大生マーケティング部3年の須藤です。
キャンパス内ではキンモクセイの良い香りがして、小説を読んでいる方もちらほら見られます。すっかり読書の秋ですね。
「女子大生と、読書。」では読書の目的を、「女子大生と、読書。(2)」では本を選ぶ基準を、「女子大生と、読書。(3)」ではいつどこで読書をしているのかについての紹介がありました。
R25 9月16日号は、以下のデータを発表しています。
▼文芸書売り上げランキング 8/30~9/5(R25 9/16号、くまざわ書店調べ)
1位:「くじけないで」柴田トヨ(飛鳥新社)
2位:「池上彰の学べるニュース2」池上彰(海竜社)
3位:「母-オモニ-」姜尚中(集英社)
4位:「池上彰の学べるニュース」池上彰(海竜社)
5位:「考えない練習」小池龍之介(小学館)
いつか屋上で読書をしてみたい。
通学時間や授業の空きコマなど、読書をする機会の多い女子大生。友人の鞄から、ちらっと本の角が見えていることもよくあります。今回は女子大生に、どんなジャンルの活字本を読むか聞いてみました。
<推理小説>
・犯人を当てるのが楽しい。当たったときの達成感が癖になる。
・読んでいて探偵になった気分になれる。
・謎解きの過程がわくわくする。
<ミステリー小説>
・ちょっと怖いくらいが刺激的で良い。
・主人公が追い詰められていくのが楽しい。
・現実と違うので、不思議な感覚になる。面白い。
<恋愛小説>
・泣けるものを読む。大泣きしたいときに読む。
・自分が恋から遠ざかっているときに読む。
・どろどろしたものを読む。知らない世界なので面白い。
<医療系小説>
・医療の実態が知れて勉強になる。
・人の命を預かっている分、深い話が多い。
・とにかく医者がかっこいい。シリーズ化されているものはつい買ってしまう。
〈ブログ本〉
・好きなアーティストのもの。近づいた気がするので。
・憧れの女性タレント(モデル)のもの。参考になるので。
・お笑い芸人のもの。元気をもらえるので。
やはり好みがあるので読んでいるジャンルはばらつきましたが、学園ものなど実生活に沿っている話よりも、医療現場のような自分がいる世界から離れた話のほうが好まれているという印象を受けました。女子大生は読書を通じて、現実では体験できない世界を楽しんでいるようです。
これとは対象的な読まれ方をしていのはブログ本です。ただ読むだけではなく、そこに書かれていることを実践するという方が多くいました。好きなモデルの私生活や、美容ケアを真似するという、雑誌のような読み方が主流のようです。
では、読書を充実させるためのこだわりはあるのでしょうか。続けて聞いてみました。
<ブックカバー>
・雑貨店で買った、森ガール風なもの。
・しおり付きのもの。便利でかわいいからお気に入り。
・100円ショップで買ったはぎれを使って作った、自分だけのもの。
・親がくれたもの。見つけやすく、本が傷つかなくて良い。
<しおり>
・厚紙に折り紙を重ねて手作りした。でも厚すぎて本に挟めなかった。
・本屋のレジの横においてあるものをもらってきた。ピーターラビットがお気に入り。
・ブックカバーについているもの。ブックカバーにあったピンク色でかわいい。
・布で作ったしおり。刺繍して、自分のイニシャルも入れた。
ブックカバーとしおりに関しては作りやすいということもあり、自分で作って愛着を持たせているという方が何人かいました。
<食べ物、飲み物>
・紅茶。素敵な女性に見えそうだから。
・コーヒー。小説を読むときはこれしか飲まない。
・カフェオレ。推理小説で混乱してきたら飲んで心を落ち着かせる。
・ゆずティー。カフェで読むのが好きで、よく行くカフェで1番おいしいから。
・ホットミルク。泣きそうなときのためにスタンバイしておく。
・クッキーと紅茶。ついつい食べてしまう。小説1冊読むと、一袋空いていて焦る。
<音楽>
・感動系の小説を読むとき、感動系の音楽を聴いて泣く。
・読むのを邪魔しない、演奏のみの曲を聴く。歌詞があるとそっちに集中してしまうので。
・ジャンルに関わらず、自分の好きなアーティストの曲を聴く。
・シーンに合わせて曲を変える。好きなアーティストの曲なら、どれがどの場面に合うかわかるから。
<香り>
・公園で読むときは木や花などの匂いがしてリラックスする。
・お気に入りのアロマで。リラックスして寝てしまう。
・お風呂で読むからシャンプーの匂いがする。
飲み物や食べ物、音楽、香りはそれぞれ、感情をコントロールするのに役立っているようです。高ぶった気持ちを落ち着かせるという人もいれば、もっと盛り上げて世界に入り込むという方もいました。
店頭で並べられている小説の横に、それぞれの本の世界にあったブックカバーやしおり、音楽や香り、お菓子や飲み物が置いてあったら嬉しいですね。また、小説の帯部分に、「この話に合う音楽」として、QRコードが載っていてダウンロードできたら面白いかもしれません。
ブログ本の横にはブログ本の中で紹介されている美容グッズや、そのタレントが愛用している商品も一緒に並べておけば、相乗効果で売り上げが伸びるかもしれません。